CL3連覇を達成したレアル・マドリッド 世界最大のビッグクラブ

最強のチーム

サッカーの世界では、全世界を通じて人口が少ない地方都市よりも、人口の多くて入場料収入・グッズ収入を稼ぎやすい都市に本拠地を置くクラブのほうがビッグクラブになりやすい傾向にあります。そして、スペインの首都・マドリッドを本拠地とするラリーガ(リーガ・エスパニョーラ)の強豪・レアル・マドリッドは首都に本拠地を置くクラブの中でも特に成功を収めているクラブとして知られます。

1902年創立のこのクラブは約8万人の収容人数を誇るホームスタジアムを保有し、安定した収益力を武器に1930年代から今日までコンスタントにスペイン国内リーグ・国際大会にて好成績を収めてきました。記憶に新しいところでは2000年頃から資金力の高さをいかして巨大の移籍金を支払って毎年大型補強を繰り返し、2000年代前半のチームは「銀河系軍団」などと称されていました。

ちなみに具体的なメンバーとしてはFWにロナウド(ブラジル)とラウル、MFにジダン・フィーゴ・ベッカム、DFにR・カルロスなど毎試合が世界選抜チームのような状態で世界中の注目を集めていました。ただし知名度の高い選手を並べただけでは勝てずに主力は毎年去っていきましたが、2009年にポルトガルのクリスチャーノ・ロナウドが加入したことがこのクラブにとって大きな転機となりました。

クラブは2000年代の前半の補強の反省から知名度を優先した補強は行わずにロナウド選手を軸にしたチーム作りを行い、彼に合う選手が揃えていった事で2010年代に入って急激に数々のタイトルを獲得できるようになりました。

2018年5月には2016‐17シーズン、2017-18シーズンに続いてCL(UCL)を獲ってCL3連覇を達成し、その強さはサッカーの歴史上最も強いチームと言えるのではないかともいわれています。そしてCL3連覇という偉業を達成したジダン監督は辞任をしてしまいました。見事な引き際ですが、数多くのサポーターが残念に思っていることでしょう。