サッカー選手 イメージトレーニングと体調管理
サッカー選手にとってフィジカルなトレーニングと並んで大事とされるのがイメージトレーニングです。もちろん体を動かすことで技術を身に着けなければサッカーの上達はあり得ません。しかし、本番になってその練習の成果が発揮できなければ技術を真に身に着けたとはいえません。そのためにも心の準備をして、常にベストの状態でパフォーマンスを行えるようにしていなければならないのです。イメージトレーニングはそのための1つの手段と言えるでしょう。
まず、イメージトレーニングは新たな技術の習得に役立つ練習方法ということができます。なぜなら、人はまず体の動きを具体的にイメージすることで実際にどう動くべきか覚えていくからです。初めての技術なのに何の練習もなくできたということも時にはあるかもしれません。しかし、多くの場合、無意識的に行っているようでも過去の似たような経験などに照らして脳が体にどう動くべきかを指示を出しているので、やはりイメージは大事ということができるでしょう。ピンチやチャンス、セットプレーなどあらゆる想定をして自分がどのように動くべきか、正確にイメージしていくことが本番の試合で自己の持ちうる力を最大限に引き出せる鍵となるのです。
イメージトレーニングには五感を全て働かせることが大事になります。客席の歓声やピッチの匂いなど一見技術とは無関係に思えることも試合を形成する要素の1つです。悪いコンディションの中でも常に高いパフォーマンスを発揮できるように日頃からイメージしていくと不測の事態にも柔軟に対応できるかもしれません。
サッカー選手にとってもう1つ大事なのは体調管理でしょう。いくら、技術が長けていても体調管理が不十分なら意味を成しません。病気はもちろん怪我などにも気を配るようにしましょう。バランスの取れた食事や入念な食事をはじめ、日頃のコンディションから練習メニューの調整などを行い、事前に怪我を避けるような体調管理を心がけることが大事になります。